2017年2月4日土曜日

アートフェスティバル 子供たちの時代へ


ようこそ
第1回「つつじが丘アートフェスティバル」へ


校舎に入ると・・・
昇降口の柱は大きな木に・・・
「ジャングルの秘密基地」というテーマで、学校が変身しています。
学校をどんなふうに変身させたいか、
12月から全学級で話し合ったアイディアを持ち寄り、
全校児童の投票によってテーマを決めました。


階段は滝になっています。

校舎内には、いろいろな生き物がぶら下がっています。
学年で分担して制作し、縦割り班で分担して設置しました。

そんな秘密基地の中には、
各学年の子供たちが図工の時間につくった作品が
展示されています。
展示する作品は、子供が自分で選びました。

【図書室】

【2階廊下】

【階段】


そして、大きな秘密基地の中には、
17の部屋があります。


各教室をクラスのみんなのアイディアで変身させました。
1年生の教室は「ワクワクみんなのいきものランド」
つくった作品をどう飾るのか、
見に来る人にどうやって見て楽しんでほしいのか、
意見を出し合い展示しました。

2年1組
「ときめきハッピーえがおランド」


2年2組
「わくわくアドベンチャーワールド」

2年生は、覚え立ての段ボールカッターや、
2学期に造形遊びで扱ったスズランテープを生かし、
教室を変身させていました。



3年1組
「分かれ道 きみはどっちをえらぶ?」


3年2組
宇宙大冒険

3年生は2学期の造形遊び
「光とかげのじっけんしつ」での経験を生かして、
光を効果的に使っていました。



4年1組
「からくり忍者屋敷」


4年2組
「お魚アクアワールド」

4年生は、大きな段ボールを組み立てて壁や家、船など、
大きな立体物をつくっていました。



5年1組
「四季のカレンダー~一つの木に~」


5年2組
「裏島太郎」


5年3組
「ウォーターTHEワールド」

5年生になると、経験してきたことも多いので、
表現の幅が広がります。
窓に絵を描いたり、季節のアイテムづくりでは細部にこだわったり、
これまでに経験した技能を生かす姿が見られました。




6年1組
「なんちゃって美術館」


6年2組
「ぶっ飛べ 宇宙旅行日記」


6年3組
「つつじ城 たどりつけ天守閣」

さすが6年生。
回転扉を実際に使えるくらい丈夫にしようと、
ドライバーとビスを使って固定したり、
映像や光、音を使って、空間を演出したり、
有名な美術作品のパロディーを制作したり、
様々な方法を組み合わせながら、
来る人を楽しませる参加型の展示をつくり上げました。


杉の子学級
「ようせいのすむ森」
テーマや制作物は、教員で計画しましたが、
杉の子学級の子供たち一人一人の
自由で独創的な発想や表現が生きる
参加型の展示でした。


そよかぜ学級
「ゲームDeそよかぜ」

そよかぜでは、見通しをもって段取りを組むための学習として、
「段取りの階段」という思考ツールを用いながら、
曜日チームごとにビー玉迷路やジェットコースターをつくりました。
当日は、たくさんの学年から子供たちが集まり、
楽しい遊び場になりました。

このように、それぞれの学年が、
これまでの学習活動や経験など
もっている力を生かし、実践する場となりました。


また、アートフェスティバルでは、
各学級の教室変身という
体験型の展示を多く取り入れることで、
お互いに見合ったり話したりする
かかわり場面や、その中でのコミュニケーションを重視しました。




縦割り班での鑑賞ツアーを行う中で、
自然とお互いに質問したり、教えたりする場面が生まれました。

また、縦割り班鑑賞後に「自由鑑賞タイム」を設定し、
見に行きたいところを自分で選んで活動するだけでなく、
見に来てほしいと自ら宣伝をする姿もたくさん見られました。

アートフェスでは、
子供たちの力を信じ、計画から制作まで、
そのほとんどを子供たちに委ねました。
人は、任せられることで力を発揮します。


当然、子供たちだけでは失敗もしますし、時間もかかりますが、
壁にぶつかり、みんなで解決策を話し合い、
その壁を乗り越える体験にこそ、学びがあるからです。

アートフェス当日の教室は、
まだ未完成だったり、どこか物足りなさがあったり、
大人から見たら、拙さも残る展示だったかもしれませんが、
私たちが評価したいのは、その完成度や見栄えではなく、
子供たちが自分たちで考え抜いて、挑戦したかどうかです。
自ら解説したり宣伝したりする姿は、
そこに子供たち一人一人の思いがあったからだと思います。

****

これからの時代を創っていくのは子供たちです。
子供たちが生きる時代は、今よりも厳しい挑戦の時代になるでしょう。
その時代に求められるのは、他者と協同したり、新しい価値をつくり出す力です。

このアートフェスでの体験が、
子供たちの未来につながりますように。



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