2018年5月30日水曜日

3年生 つなげると動く道具

物と物とつなげる道具は、いろいろある。
物と物をつなげるけど、
動かすことができる道具がある。

その名も「割りピン」。
3年生は、それを見て「釘!」と言った。
釘に似ているけど、
二重になっていて、その先が割れるピン。
それをつけると、材料と材料はつながるけれど、
動かすことができる。

早速、それを使って、やって見たいことを次々に思いついて
いろいろ試し始める3年生。

このチームは、ロボットをつくるという。

みんなで力を合わせてつくる。
図工の時間には、ごく普通に、コラボレーションが起こる。

こっちでも。
コラボレーションすることは、
何かをつくったり、つくるために課題を乗り越える時に、
とても強い。
最近、学校ではそういう学びを「対話的な学び」と呼ぶ。
それは、未来を生きる上で、とても重要な学びの在り方。

そして、動く魚が生まれた。

動くロボットも生まれた?

最後に、みんなのつくったものを並べてみる。

どんな風に動くのか、想像して見て下さい。

2018年5月22日火曜日

5年生 材料費0円 ゴミ0 何もつくらないつくり方

その日、たまたま用務さんが図工室の裏で
草木の手入れをしていました。
木の枝や草がいろいろな長さに切られて置いてあります。

「緑」と一言で言っても、
こんなに違った種類の緑があるんだなあと眺めていると、
葉っぱの形や大きさも一つ一つ違います。
これは使えそうです。

用務さんにお願いして、いただくことにしました。
さっそく図工室の教卓にそれを並べてみました。
これはきれいです。

ついでに、近くに落ちていた石や落ち葉も並べてみました。

「図工室にある多くの材料と、今日ここにある材料の違いは、
何でしょう??」と5年生に聞いていました。

「紙やテープは人工物で、これは自然物」
「図工室にも木はあるけど、誰かが切って形を整えているから木材は半人工物」
「でも、これは人がつくっていないから自然物」
いろいろな意見が出ました。

そうです。今日の材料は全て「自然物」。
人工物が、同じ色形のものを大量にコピーしてつくることができるのとは違い、
自然物は、すべてがかけがえのない唯一のもの。

見慣れているようで、
ちょっとした葉っぱでも、こうしてじっくり見てみたことって
意外にないかも。

しかも、理科の観察ではなく、
形や色として、それを造形的に見つめ直すというのは、面白いものです。
自分なりに、美しく並べて見ます。

材料を着けるのに接着剤くらいは(人工物ではありますが)
使ってもいいと伝えたのですが、
「今回は自然物だけでつくってみせます!」と
茎や蔓などすべて自然物を使使おうと意気込む子もいました。

ただの蔓では弱いからと、
何本かを縒って縄をつくっていました。

結んだり着けたりしなくても、
バランスさえ取れたら
こんなものがつくれるようです。

自然物の色形をとらえながら、
自分なりのよさや美しさを見つけてみました。

そして、できたものは
外へ飾りに行きます。
木や木の皮だけつくったこちらの作品は、
水に浮くはずだと、実験しています。

もともと外にあった自然材料を、
今回は、再び外の自然の中に展示し、
外で鑑賞会をすることにしました。
すると、風景に見事に溶け込んで、
一見、どこにあるのかわかりません。

このままここに設置しておくことにしましょう。
すると、雨風や日焼けで、それらはますます自然に溶け込み、
やがて本当に自然に還っていく。
そのプロセスも含めて、面白いかもしれません。

もちろん、持ち帰った子もいますし、
持ち帰る途中で、通学路の街路樹の根元に設置したと話してくれた子もいます。

つくって終わりではなく、
自分が手を加えたものが再び自然に還っていくまでがこの作品。

材料費は0円。ゴミもゼロ。
何もつくっていないのでしょうか。
いいや、確かにつくっているのです。

2018年5月11日金曜日

2年生 いろいろないろ とであう

2年生の授業
「今日は、絵の具を使って絵を描こうと思います」
「どんな絵を描いてみたい?」と聞くと
「色、混ぜたい!」といいます。
1年生の時に、絵の具を混ぜたことがなかったのです。

「じゃあ絵の具セットから、赤、青、黄色、白の4色だけ出しましょう」
「この4色だったら、どう混ぜてもいいです」
あっ!みどり!むらさき!!
あっという間たくさんの色をつくっていきました。


つくった色から思いついて、
いろいろな絵を、何枚も何枚も描きました。




この授業の中で、何人もの子が
バケツの中の水の色に注目していました。
絵を描くのをやめて、色水をかきまぜているほどです。

2年生は、色を混ぜることに夢中です。

そこで、翌週はこう言ってみることにしました。

「今日も、色を混ぜてみよう!」
「でも・・・先週みんながあんまりたくさん絵を描いたので、
紙が終わってしまいました。 どうする?」

「こっちの色画用紙に描いたらいいんじゃない?」
「でもこれ5年生が使う分だから使えない」
そこで、
透明なプラコップがたくさんあるのを見せて、
「これで何かできないかな?」
と聞いてみました。

「色水をつくって混ぜたら良いんじゃない?」
さっそく色水づくりに取りかかりました。










1組は、色水をつくったらジュース屋さんをやりたいというので、
値札を書いて、みんなでジュース屋さんをしながら鑑賞をしました。


2組もやっぱりジュース屋さん。
シールを貼って、買い物もしました。

どこも同じ展開になるかなと思っていたら、
3組はジュースには見立てず、
なんと、色水をいれたカップを並べて文字や絵をつくりはじめました。


そして、どのクラスも最後に決まって言いました。
「ぜんぶの色を混ぜてみたい!」
班ごとにバケツを用意して
みんなで混ぜてみよう!




すべての色を混ぜると
きれいな虹色になるかな??
いいや。これが不思議・・・
どの班も暗い灰色か茶色になるのです。
色って不思議だね!