2017年2月27日月曜日

4年生 ねんどを・・・焼くと!?

粘土に、全身で挑む。
体を使って、粘土に働きかける。

自分で、図工室の中から道具を見つけてきた!
この道具で、こうやると、どうなる??

自分がぶつかっていけば、
それに応えてくれる
それが、粘土という材料のよさです。

今回の題材は、
粘土の感覚を体で味わうことを楽しみながら、
好きな形や好きな感じをつくるのですが、
それだけでなく、「焼く」ことにもチャレンジします。

焼くこともイメージしながら、
形をつくっていきます。

自分の頭と同じくらいの大きさ!

金網を使って、細かい模様を表現。


一人一人の好きな形・好きな感じが生まれました!

授業の終わりに、集まった友達の作品にも興味津々!

***
1週間後・・・



たった1週間で粘土の様子がずいぶん変わりましたね。
「色が薄くなった」「固くなった」「たたく音が変わった」
「大きさも少し小さくなった気がする」など、
粘土の様子をよく見ていました。

これから800度で丸一日かけて焼きます。
焼けたら、きっとまた粘土の様子が変わるだろうと、
焼く前の姿をじっくり感じてもらいました。

そして、窯の中へ・・・

焼く前の乾燥した状態が一番割れやすく、
何人か割れてしまいましたが、
どべ(粘土を水に溶かしたもの)を使って直しました。


割らないように慎重に・・・
窯入れの後、
代表の子供が、みんなが見守る中、窯の扉を閉めるハンドルを回しました。

さあ、焼かれた粘土はどうなるのだろう?
わくわく、どきどき!
次回が楽しみです。













2017年2月24日金曜日

5年生 マッチのまち の 建築家

材料は、マッチ棒。 
ちょっと危ないので、
火薬がついていない造形材料用のマッチ棒の軸を用意しました。

長さ5cmのマッチ軸を組み合わせて
どんな形ができるだろう?

組み合わせ方は自由。

マッチ棒は、文字通り「山のように」あります。

題材名は「マッチのまち」
15cm×15cmの発泡スチロール
これが、一人分の「土地」です。

自分の土地に、何を建築しよう??
そうは言っても、すぐにつくりたいものが決まらない人もいますから、
1回目の今回は、まずお試し期間。
(※全3回 5時間の制作時間)


やってみなければわからない。
まずは、いろいろ試して、できそうなこと、やりたいことの、
イメージをふくらませました。


途中で紹介タイムを取った時には
もうつくりたいものが決まった人が半分以上。

思っていたよりも、手が止まることなく
建築が進んでいきました。

***
そして、5年生の自由な発想に驚きです。

限られた土地を最大限に活用しようと、
地下にも伸び始めたのです!


横に縦に、表に裏に、
枠にとらわれない発想力に感服です。






また、接着に使用しているグルーガンで
偶然生まれたかたまりや糸に、面白さを見いだし、
クモの巣のような表現をする子もいました。



まずはお試しで、という第一歩から、
つくっている内に、どんどんやりたいことやできそうなことの
イメージがふくらんできた5年生。

次回は、どんなアイディアが湧いて、
どんな形が生まれるのでしょう??


2017年2月22日水曜日

2年生 絵を描くって 気持ちいい

2年生は、絵を描きます。
絵を描く道具には、いろいろなものがありますが、
今回は、2つの絵の具を使って描くことにしました。
一つは「どろどろ絵の具」です。
ポスターカラーに、液体粘土を混ぜて、
手を使って混ぜ「どろどろ」を感じます。

手で描くことで、
絵を描くことが、ただの線や色の操作ではなくなり、
体から直にあふれ出す感じになります。


うわ~気持ちいい~!
ぎゃ~気持ち悪い~!


感覚を通して、体が動き、
体の表現が、描画に表れていきます。


爪でひっかいても面白い!

塗り重ねても、きれい!



次の描画材は「ふりふり絵の具」。
 
本当の名前は「コンテパステル」といいます。
金網を使って削り、ふりかけのように絵にかけてみたり

それを指でこすってのばしたりして描くことができます。

前回のどろどろの絵の上から、
ふりふり絵の具でどんなことができるかな?

ふりふりして、ごしごしこすったら、
前回、指が通った道が現れた!
どろどろ+ふりふり だからできることを発見しました。
 
どろどろで描いた星形が影のようにうっすら見えていたので、
パステルの星と重ねていきました。


描く行為が「気持ちいい」と思える用具を使うことで、
2年生の気持ちや感覚が、ダイレクトに現れました。

2017年2月21日火曜日

3年生 何を入れる? どこに置く??

身近にあるペットボトルやプリンカップ、トレイなど
空の容器を組み合わせて
3年生は、自分が使える小物入れをつくっています。

どんなものを入れたい?
どこに置いて使いたい?

自分が使うことを想像して、形や色、大きさを考えます。
「ここに鉛筆を入れたい!」
「カードゲームを入れたいから、こんな形にする!」
つぶやきが聞こえてきます。


自分らしい楽しい小物入れができてきた!
 
形ができてきたら、実際に物を入れてみて、
次にどんなことをするのか、イメージをふくらませていきます。

ビーズやペンで飾り付けもしていきます。

ボンドでリボンを貼り付けたら、良い感じになってきた!

グルーガンで飾り付けしていたら、
だんだんイメージがふくらんできた!

友達のやっていることに興味津々。
お互いにアイディアや技を真似し合って、
アドバイスし合って、学び合う。
それが、図工室での学び方の基本です。


来週、自分の小物入れができあがるのも、
友達がどんな小物入れを仕上げるのかを見るのも、楽しみです。


2017年2月4日土曜日

アートフェスティバル 子供たちの時代へ


ようこそ
第1回「つつじが丘アートフェスティバル」へ


校舎に入ると・・・
昇降口の柱は大きな木に・・・
「ジャングルの秘密基地」というテーマで、学校が変身しています。
学校をどんなふうに変身させたいか、
12月から全学級で話し合ったアイディアを持ち寄り、
全校児童の投票によってテーマを決めました。


階段は滝になっています。

校舎内には、いろいろな生き物がぶら下がっています。
学年で分担して制作し、縦割り班で分担して設置しました。

そんな秘密基地の中には、
各学年の子供たちが図工の時間につくった作品が
展示されています。
展示する作品は、子供が自分で選びました。

【図書室】

【2階廊下】

【階段】


そして、大きな秘密基地の中には、
17の部屋があります。


各教室をクラスのみんなのアイディアで変身させました。
1年生の教室は「ワクワクみんなのいきものランド」
つくった作品をどう飾るのか、
見に来る人にどうやって見て楽しんでほしいのか、
意見を出し合い展示しました。

2年1組
「ときめきハッピーえがおランド」


2年2組
「わくわくアドベンチャーワールド」

2年生は、覚え立ての段ボールカッターや、
2学期に造形遊びで扱ったスズランテープを生かし、
教室を変身させていました。



3年1組
「分かれ道 きみはどっちをえらぶ?」


3年2組
宇宙大冒険

3年生は2学期の造形遊び
「光とかげのじっけんしつ」での経験を生かして、
光を効果的に使っていました。



4年1組
「からくり忍者屋敷」


4年2組
「お魚アクアワールド」

4年生は、大きな段ボールを組み立てて壁や家、船など、
大きな立体物をつくっていました。



5年1組
「四季のカレンダー~一つの木に~」


5年2組
「裏島太郎」


5年3組
「ウォーターTHEワールド」

5年生になると、経験してきたことも多いので、
表現の幅が広がります。
窓に絵を描いたり、季節のアイテムづくりでは細部にこだわったり、
これまでに経験した技能を生かす姿が見られました。




6年1組
「なんちゃって美術館」


6年2組
「ぶっ飛べ 宇宙旅行日記」


6年3組
「つつじ城 たどりつけ天守閣」

さすが6年生。
回転扉を実際に使えるくらい丈夫にしようと、
ドライバーとビスを使って固定したり、
映像や光、音を使って、空間を演出したり、
有名な美術作品のパロディーを制作したり、
様々な方法を組み合わせながら、
来る人を楽しませる参加型の展示をつくり上げました。


杉の子学級
「ようせいのすむ森」
テーマや制作物は、教員で計画しましたが、
杉の子学級の子供たち一人一人の
自由で独創的な発想や表現が生きる
参加型の展示でした。


そよかぜ学級
「ゲームDeそよかぜ」

そよかぜでは、見通しをもって段取りを組むための学習として、
「段取りの階段」という思考ツールを用いながら、
曜日チームごとにビー玉迷路やジェットコースターをつくりました。
当日は、たくさんの学年から子供たちが集まり、
楽しい遊び場になりました。

このように、それぞれの学年が、
これまでの学習活動や経験など
もっている力を生かし、実践する場となりました。


また、アートフェスティバルでは、
各学級の教室変身という
体験型の展示を多く取り入れることで、
お互いに見合ったり話したりする
かかわり場面や、その中でのコミュニケーションを重視しました。




縦割り班での鑑賞ツアーを行う中で、
自然とお互いに質問したり、教えたりする場面が生まれました。

また、縦割り班鑑賞後に「自由鑑賞タイム」を設定し、
見に行きたいところを自分で選んで活動するだけでなく、
見に来てほしいと自ら宣伝をする姿もたくさん見られました。

アートフェスでは、
子供たちの力を信じ、計画から制作まで、
そのほとんどを子供たちに委ねました。
人は、任せられることで力を発揮します。


当然、子供たちだけでは失敗もしますし、時間もかかりますが、
壁にぶつかり、みんなで解決策を話し合い、
その壁を乗り越える体験にこそ、学びがあるからです。

アートフェス当日の教室は、
まだ未完成だったり、どこか物足りなさがあったり、
大人から見たら、拙さも残る展示だったかもしれませんが、
私たちが評価したいのは、その完成度や見栄えではなく、
子供たちが自分たちで考え抜いて、挑戦したかどうかです。
自ら解説したり宣伝したりする姿は、
そこに子供たち一人一人の思いがあったからだと思います。

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これからの時代を創っていくのは子供たちです。
子供たちが生きる時代は、今よりも厳しい挑戦の時代になるでしょう。
その時代に求められるのは、他者と協同したり、新しい価値をつくり出す力です。

このアートフェスでの体験が、
子供たちの未来につながりますように。