2019年2月13日水曜日

5年生 マッチのまち 


前回、垂木で造形遊びをした5年生
棒の組み合わせ方を工夫すると、
棒同士が支え合って、丈夫になることがわかりました。

約150cmあった垂木を
5cmまで小さくしたら
どんなことができそう?

はじめに、みんなで前回の活動の写真を見ました。
みんなデタラメにつくっているわけじゃなさそうだね。
三角とか四角などの「形」をつくることで
丈夫になるようにしているね。

そうやって丈夫にするための材料の組み合わせ方を
「構造」っていうんだよ。
ちょっとそんなことを意識して、つくってみようか。

そんな話をしながら、いよいよつくりはじめました。


グルーガンを使うことで、
思いつきから実現までの時間をできるだけ
短くし、やってみたいことをどんどん試せるようにしました。




タテやヨコの長さをそろえることで、
形のバランスも見つけていきます。


つくりながら考える。
つくることは、考えること。

丈夫な構造には、
法則があって
それは、美しさも兼ね備えている。

ただ積み重ねるだけでなく、
ちょっと難しい形にも挑戦していく中で、
新たな発見があります。

丈夫だから、高くすることもできる。

クレーンにして、
ものをつり上げても倒れない。

三角が強いという
構造を使って、
こんな逆三角形の建物をつくった子がいます。

地面との接地面は一点ですが、
そう簡単には、倒れません。

しかも、上から見ても横から見ても、
どこから見ても三角。
しかも、小さな三角が集まって、
大きな三角になっている。

もう一つ
三角でも四角でもなく、
五角形と六角形の組み合わせで、
球体をつくってしまった子がいました。
こういう形を「多面体」といいます。

「こんなの建物じゃないよ」
という子もいましたが、
バックミンスター・フラーというアメリカの建築家は、
こういう建物を本当につくりました。

「法則はわからないけど鳥の巣みたいにつくった」
という子もいます。

どちらのつくり方も、材料でできることを試した中で、
自分なりに見つけ出した答えです。


そして、最後はみんなで並べて
「マッチのまち」のようにして、鑑賞しました。

マッチのまちのキャラクターのようなものをつくった子がいて、
それが町を冒険することで、
また新たな「目線」で、つくったものを見つめ直すことになりました。