2016年10月27日木曜日

4年生 ガラクタロックンロール!


図工室のとなりの作品室は、材料庫にもなっていますが、
4年生が材料にまみれながら、何かを探しています。
「使えるものはないかなぁ??」

こちらは図工室の一角ですが、
こちらも材料置き場になっていて、
(ご家庭からリユース材料の提供ありがとうございます)
ここでも一生懸命探しています。

4年生は、図工室にある素材、
いわば「ガラクタ」を使って、
ロックンロールな楽器づくりにチャレンジします!
ダンボールや木の端材など、
役に立たないと「ガラクタ」にされたものの海の中から、
自分なりに使える色・形を集めます。

切って使いやすくしたり、

色を塗り替えたりして、

世界に一つの楽器をつくっていきます。

色を塗り、形を整え、
息を吹き込んでいきます。

こんなビニールの端切れでも、
そこにひらめきがあれば宝物になる。


これは、ペットボトルのキャップと風船のゴム。
つまむとポンッ!と、高い音が出ます。

こちらはラップの芯。
テープをきれいに巻きつけました。
こちらも太鼓になりました。


コルク栓をたくさん並べて、
どんな楽器になるのかなぁ??


こんなふうに取り付ければ素敵な楽器に!

こちらは空き缶にばねをとりつけました。

楽しい楽器が出来てきました!

ガラクタから、どんな音が聞こえるだろう?
どこにもない、新しい音楽が生まれそうな予感です。

2016年10月24日月曜日

6年生 「わたしのセカイ」をのぞきこむ・・・

今日の6年生の図工の時間。
みんな机に座ったまま
しばらく何をつくるでも描くでもなく、
静かに考えています。
   
しばらくすると、
お気に入りの本を開いたり、
友達と話したりしはじめました。

   
今日から取り組むテーマは
「わたしのセカイ」
 

ここでいう「セカイ」とは、
自分の心の中の世界のこと。
自分の心の内側に目を向けて、
その心の世界をイメージしながら、絵に表します。

絵を描くキャンバスは、一枚のベニヤ板。
 
糸のこで切って
自分の心の形のキャンバスをつくろう。
  
自分の心はいったいどんな形だろう?
   


「自分の心だから!」と
何度も何度も形を整えます。
 
中には、なかなかイメージが湧いてこないと、
ただただキャンバスを磨いている人もいました。
自分の心を磨いているみたい。
何もしないで、なんとなく考えるのではなく、
手を動かしていると、不思議と身体の内側から
何かイメージが湧いくることもあります。
 

さあ、心のキャンバスができました。
切って貼ることで、心のすきまを表そうとしています。
  

こちらはカンナをつかって、
フレームを磨いています。
    
そしてできあがった心のキャンバスに・・・




いよいよ心の中の世界「わたしのセカイ」を描きます。
  






ここが、自分のセカイの中心だ!
   
筆で描く
   
スポンジで!
  
描き方も人それぞれ。
描き方ひとつとっても、自分の心が現れます。







頭を空っぽにして
こんなふうに、絵の具をたたきつける中に、
自分の心が表れるかもしれない。





いったい自分とは、何ものなのか??
 

こんな対話が聞こえました。
「(描く絵を)何でそれにしたの」
「何でこれを描いたんだろう?? わからない。なんか・・・」

描いた本人にも説明がつかない・・・
だって心の中の世界だから、
自分にもわからない。
でも、こうやって絵に表すことによって、何かがわかるのかもしれない。



















2016年10月4日火曜日

4年生 ほって すって 写って !?

図工では様々な道具に出会いますが、
その中でも子供達にとってもっとも魅力的な道具の一つ
それが「彫刻刀」です。
日頃、家庭で子供に包丁を使わせる機会が
どれくらいあるでしょうか?

安全への配慮から、
子供には、子供向けの道具を手渡すことが多い時代。
のこぎりや小刀、彫刻刀など、「本物の道具」を使えることは
子供たちにとってうれしいことのようです。

彫刻刀は、その名の通り「刀」ですから、
扱いには十分に気をつけなければいけませんが、

正しく安全に使うことができれば、
4年生にも十分扱うことができます。


シナベニヤをサクッ! ザクッ! ゴリゴリ! 彫る音と感触は、
何にも代えがたい不思議と心地よい感触です。


木を彫って生まれる線もまた面白い。
木くずの形も、面白い。

そんな彫刻刀の魅力にたっぷり浸ってから、
今度は、思い思いに彫ってみた板に
インクをつけて、紙に写して「木版画」をしてみます。

インクを塗ると彫った線が浮き出て見えて、なんだか面白い!


そして紙に写してみました。
絵が反転して写った!!

彫った線がこんなふうに写ることがわかったところで、

今度は、まだ手つかずの板の裏側を使って、
版画したい絵を描いて、彫ってみました。


彫刻刀で絵を描くって、難しいなぁ・・・

三角刀や丸刀、平刀などを組み合わせて、

いろいろと試しながら、
自分なりに彫り方の工夫を見つけていきます。

そして、いよいよ版画にしてみます。
今度は、使うインクの色を自由に選びました。


すると、何回にも分けて、
色を変えながら刷る子も現れました。


何色もつけて、
虹色を目指している子も。


いろいろな色を何度も何度も重ねて刷るのも
版画の面白さです。


こんなふうになりました!
ちょっとずつずらすことで、なんとも言えない動きが生まれますね。


何色も重ねることで、
夜の不思議な色を表しています。
最後に、黄色をつけて重ねれば、
「月夜の富士」が浮かび上がります。

それぞれ、刷り方を工夫しながら、
多い子は10枚以上も刷りました。


「彫刻刀で木を彫る」ということは、
手応えがあって、それだけで面白い。
これは「彫刻」の楽しさです。


一方で、版画を刷る面白さは、それとは別の魅力があります。

だから、「木版画表現」として何を表すかということから始めてしまうと、
どちらの魅力も失われてしまうことになりかねません。

彫刻刀=版画 ではなく、
彫刻刀は彫刻刀で、とことん、その感触を味わい、彫刻する。
版画は版画で、とここん、その楽しさを味わい、版画に表す。
4年生にとっては、今はそれで十分。


どちらもの魅力にたっぷり浸りながら、
その中から子供たちが、何か一つでも
表してみたい、
こんなものができて嬉しい
と思える活動になっていたらと思います。