2017年4月27日木曜日

2年生 えのぐ たんけんたい!

えのぐバッグを肩からさげて
探検隊みたいな2年生が図工室にやってきました。

「みんなは、えのぐたんけんたいです。
今から、みんなで船に乗って、探検に出発します。
どんなところに行きたい? どんなものが見えてきた?」




「探検には、赤、青、黄色の三色の絵の具しか持って行けないよ。」

え~! もっとたくさん持って行きたい!!
混ぜても良いんですよね?
2年生が、3つの色を混ぜ始めました。

色が増えたら、描きたい物も広がってきた!



あれ、三色しか使っていないのに、
バケツの水が、色とりどりに!

緑もできた! 茶色もできた!




そうやって、どんどん描きたいものを思いついて、
どんどん描き足していきました。

まだまだ色は増やせそう!
もっと描きたい!
というところで授業は終わってしまい、
翌週も、絵の具探検隊は続きました。


2回目は、子供たちのリクエストで、
前回の三色に加え、
さらに白の絵の具も探検に持っていけることにしました。


探検隊は、不思議な植物の生える島に着きました。


きれいな夕日を見ました。








怖い怖い、サメにも出会いました。

最後は、2年生の自由な発想で図工室を飾り、
みんなで鑑賞しました。


探検から帰ってきた2年生。
探検道具の片付けもしっかりできたかな?

「次は、どこに探検に行くの?」
「そうだねー、次は、はさみたんけんたい、やろうか!」
「いいねー!」
「僕は、宇宙に行こう!」

想像力がわき出してきて、止まらない2年生。
次は、一体どんな世界へ連れて行ってくれるのでしょうか?


2017年4月26日水曜日

6年生 自分の時間に潜り込む

「鉛筆を小刀で削ったことある?」
ほとんどの6年生がないと答えます。

電動の鉛筆削りのある時代に、
あえて小刀を使って鉛筆を削ってもらったのには、訳があります。


鉛筆を尖らせるためには、
刃の当たる角度を変えたり、
こまめに鉛筆を回したり、
うっかり削った芯を折ってしまわないように、
力加減を調整したりします。
削り始めると、さっきまでザワザワしていた図工室がシーンとして、
刃物を使う緊張感とともに、
6年生の呼吸が深くなってきます。

鉛筆削りを使い一瞬で終わってしまうのとは、
全く違うゆっくりとした時間が流れます。
時間の流れが変わったら良いな、
いつもより、のんびりとした時間の中に、
6年生を連れて行きたいなと思いました。

いつも何気なく、見過ごしている見慣れた風景を、
今日は、再発見してもらいたい。




そして、その風景にじっくり向き合ってみよう。


ゆっくり、のんびりと、足を止めて、スケッチをしました。


自分の気になる風景って、何だろう?
6年生が一人一人、自分で決めた場所で2時間を過ごしました。


絵を描くことは、ものをよく見ること。

ものをよく見るということは、
「自分の時間」に潜り込むことだと思っています。

一人一人が、各々の場所で、
じっくり自分の時間を過ごせていたら良いなと思います。


絵を描く=上手くなければいけないという呪縛から、
風景とじっくり向き合う、ゆっくり流れる時間へ、
6年生が解放されたらと願い、
この題材を4月に選びました。









2017年4月18日火曜日

3年生 ねん土で〇〇!

手や道具を使って、ものに触れる。
いろいろな感触!
気持ち良いような、不思議な感じ。

触れた分だけ、形が変わる。跡が残る。

表現やものづくりの原点は、
このような、「ものとのかかわり」の喜びです。

それは、手や目や鼻や耳、
つまり、身体で感じることですから、
ほとんどは言葉になりません。

でも、その中で、パッとひらめく瞬間がある。

近くの友達と、あっ!なるほど!いいね!
とコミュニケーションが生まれる瞬間がある。












そうして、一人一人のイメージの世界が広がっていく。








現れた形と同じくらい、
いや、それよりもたくさんの
イメージが広がっています。

2017年4月14日金曜日

4年生 フルフルカラフル!?

お! ここになぞの粉が!?
この粉は一体??

4年生がペットボトルの水に、
おそるおそる粉を入れると・・・



うわぁ~!!
あっという間に、水が色水に変身。

友達の色水と混ぜてみる?
どんな色ができるかな??


一人一本の色水を持って校庭へ!
外はサクラ満開!

友達と混ぜながら、どんどん色を増やしてみよう!


サクラにぴったりの良い色できた!
春っぽいでしょ!


春の花を飾り付けても、いいね!


色を並べてみようかな。
並べ方も工夫していました。


丸く並べてみたら、
良い感じ!


校庭のオアシスみたい!








文字をつくってみたよ!


気がつけば、春の校庭の景色が変わっていました。

身近なものと、身近な場所との出会いの中で、
発想を広げ、思いやイメージをもつ体験。

できた色の中で、一番のお気に入りを絶対に持ち帰りたい!
ただの水が、大切なものにかわる。
それが「思い」や「イメージ」の現れだと思いました。

片付けの終わった図工室。



乾かすために重ねたカップもまた、
身近な材料とのかかわりの場なのだと感じました。

2017年4月13日木曜日

2年生 10000の〇

2年生になって初めての図工の時間。

「ここに〇があるよ。」
と言って紙コップを見せました。

紙コップだ!
ジュース飲む!
今日は、ジュースは飲まない。
いつもはジュースを入れる紙コップで、
何ができるか、みんなで考えて試してみよう。
全部で10000個あるから。


え~!!!

つくりはじめてたった15分もしたら、
あたりはすっかり紙コップで囲まれていました。

「まさか、こんなことになるとは!」
自分たちがやったことを信じられない2年生。
「ぼくたちってすごいかも!」


10000という数字は知っている2年生。
でも、その量を身体で感じる機会がなかなかありません。


つくっていく中で、何度も崩れました。
そのたびに、「あーあー」と残念がる子がいると、
「どんまい!」「なんとかなるよ」「もう一回やり直そう」
と他の子が声をかけています。

「失敗してもいいんだ」
そう思えるだけで、難しいことや初めてのことにチャレンジできる。
図工の時間は、そんな時間にしたいんだ、と子供たちに話しました。




夢中になれる時間。




友達と、力を合わせられる時間。

そんな体験の中で、
2年生がどんどん変身していく。
そんな図工の時間を目指しています。