2016年9月27日火曜日

3年生 いろいろな道具と出会って

3年生は、初めて使う道具に出会います。

「◯◯◯◯」
四文字のその道具の名は?

3年生から元気よく
「かなづち!」「トンカチ!」「ハンマー!」
という声が聞こえてきましたが、
実はそのどれでもありません。

その名は「げんのう(玄能)」
釘を打つ道具です。
さっそく、げんのうを使って釘を打ってみよう!

トントン!カンカン!
釘を打つ音が響きます。

こんなふうに、打った釘を並べて文字ができそう!

図工室にある木片も使ってみよう!

ビー玉を転がすコースをつくってみたよ!

釘が一本だと、こんなふうに回るんだ!!

釘の打ち方を、どんどん研究しています。

どんどんやりたいことを思いつくね!

お互いにやったことやつくったものを見せ合って、
「おー!」「さすが!」「天才!」
ほめ合います。

ところが、釘打ちは、いつもうまくいくとは限らない・・・
釘が曲がっちゃった!

そこで登場「やっとこ」の出番です。
こうやって釘の頭を引っ張り、
ぐりぐり回して、抜けた!

それでも抜けない手強い釘は・・・
バール(金てこ)を使って、
よいこらしょ!

つくりたいものをつくっている!
そんな楽しい活動だけど、
その中で、いろいろな道具の使い方や、
材料を使い方、力の入れ方などを
自分で見つけているのです。

だんだん形になってきた!

色もつけてみた!
杉の木目を生かそうと、
粉絵の具で色を着けていました。

つくり途中のものは図工室前の廊下に並んでいます。

時々、休み時間に3年生がふらっと見に来て、
なにやら話しています。
次回、どんなふうに変身するのかな??


2016年9月16日金曜日

5年生 イメージを 育てていく



「イスって何だろう?」
そんな問いからはじまった5年生の授業。
今座っている図工室のイスから、
見慣れたパイプイスをはじめ、
世界中の様々なイスを鑑賞したあと、











自分ならこんなイスをつくりたいというアイディアをもとに、

設計図を書いたり、使いたい材料を選んだりしました。


図工室後方には、「木材売り場コーナー」を設置。



ここで、5年生は自分の使いたい材料を選びます。


 何を何本使って、どう組み立てるのか、

自分の頭の中でイメージしながらつくっていきます。

 




大事なのは「想像(イメージ)すること」。

 


こんなイスがつくりたい。

こんなイスに座ってみたい。

そういうイメージが思い描けると、

自然と手が動きます。

今回から初めて使う道具があります。

道具は、自分の手の延長。

「こんなことをしたい」という思いが生まれたとき、

実現してくれるのが、道具です。


一つはドライバー。
電動のインパクトドライバーも班に一台用意。
初めて使うには、ちょっと緊張するくらいの
本格的な道具を使うことで、
5年生のやる気はさらに高まっていきます。




こちらはベルトサンダー。
電動式のヤスリです。


切った木の長さの微調整に使います。





自分の思いやイメージは、
道具や材料を使って、行為に移すことで、
具体的な形に表れていきます。

そんな「手応え」「実感」が、
つくり出すことの喜びです。


もう一つの大事な側面は、
人とのかかわりです。



「どんなイスつくっている?」
「これ、どうやった?」


「すごいね!」
「これいいでしょ!」


「ちょっとそこ押さえて!」
「ありがとう!」
そんなふうに、
ものづくりを通した協同作業が自然に生まれます。













だんだん形になって表れてきた5年生のアイディア。




形になっていくもの(イス)だけでなく、
そのイスを、こんな形にしている
子供たちの中のアイディアと、行為や技と、その工夫を、
見落とさないように見守っていきたいと思います。









2016年9月14日水曜日

2年生 結んで結んで・・・

2学期になって図工室での最初の授業。

「1学期はどんな材料を使ったかな?」
と2年生の子供たちと振り返りました。

紙、画用紙、紙粘土・・・
1学期は紙の材料をたくさん使ったね。

今日は、紙ではありません!

ビニールのテープ「スズランテープ」を使います。
はさみで切ることができるかな?

テープで、どんなことができる??


自分で身体を動かしながら、
材料の特徴をとらえよう。





透き通っているんだ!
軽いから、風でひらひらと動く。



自分よりも長い材料だから、
身体いっぱいに動かします。



自分の身体で感じて、見つけていく「造形遊び」の時間は、
低学年の子供たちにとって大事な時間です。


結んだテープに囲まれて、
この場所が、さっきと違う場所に見えてきた。





ここを「みんなのひみつきち」と名付けてくれた人がいました。
何でもない場所が、テープで囲むと、
特別な場所に変身するようです。


寝転がっている子供がいたので、
同じ場所に寝転がって見ると・・・



こんな景色を見ていたんだね。
色とりどりのテープが、宙に浮いているようだ。




子供たちは、こんなテープの世界で、
身体を使って遊ぶことで、
材料の特徴や、材料でできることを
繰り返し試していました。


言葉にはならないけれど、身体が覚えていることが、
ものを考えたりつくったりするときの、
大事なヒントになるのだと思います。




2016年9月8日木曜日

6年生 色から価値を生み出す

今日の図工室は、ドリンクショップです。
ただし、値段もラベルもついていないばかりか、
すべて同じペットボトルに入っています。
しかも、実は、この中に4本だけ
絵の具でつくった偽物のドリンクがあります。
さて、どれが絵の具ドリンクでしょうか??

ドリンクの色だけを頼りに、
6年生が見抜けるかどうかチャレンジです。

いつも見慣れていて、飲んだこともあるドリンクですが、
絵の具ドリンクを見抜く活動を通して、
改めて「色」に着目します。

簡単そうですが、すべての班の答えが分かれました。
(なんと、1チームだけ全問正解でした!)

さて、絵の具で、本物のようなドリンクを表現できることを知ったところで!

「自分なら こんなドリンクをつくる!」
絵の具でドリンクを表してみます。

ただ色水をつくるだけでなく、
企画書を書きながらドリンクをつくります。
さらに、ドリンクができたらラベルをつくり、
最後にはクラスのみんなに売るところまで
すべてプロデュースしていきます。

企画書を書いたり、実際に色水をつくったりして、

自分のプロデュースしたいドリンクの
イメージをふくらませていきます。

色の混ぜ方を工夫すると・・・

うまくいけば色が層になって
ユニークなドリンクができます。

どんな味なんだろう?


これは、「色」からイメージをふくらませながら、
繰り返し、新しい価値をつくり出す活動。

ドリンクの色から、さらにイメージをふくらませて、
次回はドリンク名やラベルなど、
商品価値を上げるデザインに挑戦します。