2019年11月11日月曜日

6年生 水の中の図工

6年生の造形遊び
2学期のテーマは「水」です。

水は、子供たちにとってとても身近なものですが、
これを材料、あるいは道具にして、
どんな造形が可能か、考えてもらいました。

第1弾は9月。
9月は、まだ気温の高い季節だったので、
“水=涼” という観点で、竹を主な材料に
「ウォータースライダー」をつくる活動です。

竹を割ったり、組んだりしながら、
水の流れ方を考えました。

途中に落差をつくることで、
水の見え方が変わります。

流れてきた水を
視覚的にどう見せるのか?


下に受け皿をつくって、
溜めるのもおもしろい。

流しそうめんをイメージして、
スズランテープを割いた材料を流しているチームも。

さらに、高さがないと、長いコースがつくれないと、
2階の外階段を利用して・・・
水が上から流れ落ちるおもしろさ、美しさ。

滝をつくることにも成功しました。

こうして、縦横無尽に竹のウォータースライダーが広がる
見たことのない造形物が現れました。

水の造形遊び第2弾は11月。
同じ水を扱うのですが、
今回のテーマは、
「ナイトアクアリウム ~夜の水族館~」。

水槽に張った水を、
ライトアップしたり、いろいろな道具を組み合わせて表現します。
水槽に透明なカップを浮かべ、
下からライトアップすると・・・

水に色が映って、美しい。

氷を表現するこちらのチームは
卵パックを利用したり、
霧吹きで水をかけて
雰囲気を出しています。

水のタワーをつくったチーム。
上から水を流すことで生まれる動きも合わせて表現しました。

金魚水槽用のポンプを使って、
水に動きを出し、
光と水のゆらぎが生む
偶然生まれた美しさに気がついていました。


***

「ゆく川の流れは絶えずして、然も、もとの水にあらず」
と詠まれるように、
水は、川の流れや海の波のようにある姿・形をとりますが、
その水は、常に流れ、動き、回り、壊れ、
次々に姿を変えます。

どちらの活動でも、
「流れ」や「ゆらぎ」のような
水という材料の性質をとらえて、
そこに造形的な価値を見出している
おもしろい活動でした。

※鴨長明『方丈記』より

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