6年生の造形遊び
2学期のテーマは「水」です。
水は、子供たちにとってとても身近なものですが、
これを材料、あるいは道具にして、
どんな造形が可能か、考えてもらいました。
第1弾は9月。
9月は、まだ気温の高い季節だったので、
“水=涼” という観点で、竹を主な材料に
「ウォータースライダー」をつくる活動です。
竹を割ったり、組んだりしながら、
水の流れ方を考えました。
途中に落差をつくることで、
水の見え方が変わります。
流れてきた水を
視覚的にどう見せるのか?
下に受け皿をつくって、
溜めるのもおもしろい。
流しそうめんをイメージして、
スズランテープを割いた材料を流しているチームも。
さらに、高さがないと、長いコースがつくれないと、
2階の外階段を利用して・・・
水が上から流れ落ちるおもしろさ、美しさ。
滝をつくることにも成功しました。
こうして、縦横無尽に竹のウォータースライダーが広がる
見たことのない造形物が現れました。
水の造形遊び第2弾は11月。
同じ水を扱うのですが、
今回のテーマは、
「ナイトアクアリウム ~夜の水族館~」。
水槽に張った水を、
ライトアップしたり、いろいろな道具を組み合わせて表現します。
水槽に透明なカップを浮かべ、
下からライトアップすると・・・
水に色が映って、美しい。
氷を表現するこちらのチームは
卵パックを利用したり、
霧吹きで水をかけて
雰囲気を出しています。
水のタワーをつくったチーム。
上から水を流すことで生まれる動きも合わせて表現しました。
金魚水槽用のポンプを使って、
水に動きを出し、
光と水のゆらぎが生む
偶然生まれた美しさに気がついていました。
***
「ゆく川の流れは絶えずして、然も、もとの水にあらず」※
と詠まれるように、
水は、川の流れや海の波のようにある姿・形をとりますが、
その水は、常に流れ、動き、回り、壊れ、
次々に姿を変えます。
どちらの活動でも、
「流れ」や「ゆらぎ」のような
水という材料の性質をとらえて、
そこに造形的な価値を見出している
おもしろい活動でした。
※鴨長明『方丈記』より
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