2016年6月22日水曜日

4年生 つくる見る話すつくる

4年生は、木材を中心に様々な材料を組み合わせながら
自分でつくるもののアイディアを見つけ、
つくり方を考えて制作してきました。
自分のつくりたいものを、自分のつくり方でつくるので、
もちろん、一人一人違うものができます。

つくっていく中で一人の子が
釘ではなくて、ネジを使いたいと言いました。
確かに図工室の引き出しには、釘もありますが、
ネジもあります。

「どうしてネジがいいの?釘でも同じように木を止めることができるけど・・・」
と聞くと、「ネジの方が、カッコいいから!」と言います。
「どこが釘よりも格好いいの?」
「バッテンがついている。丸いところが大きい。
ロボットをつくっているから、目にしたらいいと思う」
というので、なるほど! ちゃんとモノの特徴をとらえて、
よさを生かそうとしているんだとわかったので、
使ってもらうことにしました。

すると、他の子も「ネジカッコいい!!」と、何とネジが人気に。
さらに、残り時間が5分となった時、
「時間が足りない! ネジを早く止めるにはどうしたらいいですか?」と言うので、
子供が使うのにちょうど良い簡単な電動ドライバーを手渡しました。

他にも
「とびらを開けたり閉じたりできるようにしたい」というので、
蝶番を渡しました。
ここでもドライバーが活躍します。

このように最初は使う予定のなかった道具や材料が、
子供のアイディアによって、登場することがあります。
往々にして、子供たちの発想は、こちらの想定を越えていきます。
そういう時こそ、子供たちの想像のアクセルは全開なのです。
そのタイミングで、
「こういうことがしたい!」
「こうするにはどうすればいいの?」という願いに、
応えられる道具を手渡せるのが、道具を覚える上で最もベストなタイミングです。
まさに「啐啄同時」なわけです。

さあ、制作時間が終わりました。
4年生の様々な工夫によって、姿を表した様々な作品。

そこに自分で説明書を書きました。
(自分なりに、工夫したところやがんばったところを自己評価します。)


そして、その後、みんなで鑑賞し合います。

友達のアイディアや工夫から
「いいね~」を見つけます。

友達の作品について、
みんなでたくさん話をします。

自分の作品について、
友達に一生懸命説明しています。
友達がたくさんコメントしてくれます。
(自分のアイディアは、他者評価によってさらに意味をもちます)

お互いに見合い、見せ合うことを通して、
自分が表現したことの価値は、育てられ、生まれていきます。

だから、つくることと同じくらい、
見ることは大事なことです。
自分で見る。友達に見てもらう。友達と一緒に見る。
友達に説明する。
いろいろなレベルで、見る(ふりかえる)活動を取り入れています。

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