2019年10月10日木曜日

4年生 闇の中で、包まれる光

授業の始まりに図工室を真っ暗にして
小さな明かりを囲みました。
「光がある時とない時では、世界が変わるね。」

このライトの光には
闇を照らして、見えないものを見えるようにしたり、
気持ちを明るくしてくれたりする「力」があるけど、
その力をさらにパワーアップさせる
ライトのカバーをつくろう。

材料は、光を通す透明な材料。

形を変えたり、色を重ねたりして、
どんな光になるか、試してみよう。

ベースになるのは、
これまた透明な「ラミネートフィルム」です。

カラーセロハンだけでなく、
色の種類が多いスズランテープや、
きらきら光るアルミホイル、
あえて透明ではない、画用紙を使うのも逆におもしろいかも!


ラミネートフィルムは、ラミネーターで熱を加えることで、
さらに透明度を増します!

カバーの材料ができました。

さあ、これを組み立てようか?


実際にライトにかぶせてみたり
暗くしてみたりしながら

自分なりにカバーを仕上げていきました。

今回の鑑賞場所は…
普段は入ることができない「暗室」で行いました。

工夫して飾り付けたライトの「パワー」を
改めて感じながら、じっくりと味わってもらいたい。
そのため、本当に真っ暗なところで
3〜6人程度の少人数で語りながら鑑賞しました。

初めて入る真っ暗な暗室に、みんなびっくり。
目を開けているか閉じているか、わからないような暗闇に、
ライトの光が灯った瞬間。

うわぁーー!!
と歓声が上がりました。

「図工室では、気がつかなかったけど、
〇〇さんのライト、いろんな工夫してるんだね!」

闇の中で、感覚は研ぎ澄まされ、
小さな工夫も不思議なくらい見えてきます。
光も音も遮られた
小さな小部屋の中にいる時間は、
宇宙の中にいるみたいな、
お母さんのお腹の中にいるみたいな、
不思議な感覚に包まれ、
いつまでも小さな光に見とれながら
4年生はなかなか出てきてくれませんでした。

小さな「ワンダー(驚き)」が、
子供たちの感覚世界を広がっていくといいなあと思います。

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