2019年6月6日木曜日

4年生 学びというクリエイティビティ

図工室に到着すると、隣の作品室から
つくり途中の作品を持ってきて、
作業台を机に置き、軍手を左手に装着する。
そして、インパクトドライバーにドリルのビットを差し込み、
コンセントをさして、木に穴を開け始める。

壁にかけられたゴーグルを、頭にかぶり、
軍手を装着し、
ベルトサンダーのコンセントを差し、
電源を入れて、垂木を削り始める。

ストローと竹ヒゴを図工室前方の引き出しから、
ペットボトルキャップを後方のケースから、
それぞれ持ってきて、車輪を作る。
ボンドと布テープと、いくつかの接着方法を、
試行錯誤している。

大きな画板を机に置き、
その上に作品を置くと、
アクリル絵の具を、カップに取って、
筆を選び、作品に色を塗る。

これらは、
同じ図工室で、同じ時間に、
同時に起こっていることです。

図工室の俯瞰図
本校の図工室では、
”図工室は「協働作業場(=workshop)」である”
という考えの下、
一人一人の制作の内容や方法、使用する道具などは、
基本的に個人の意思に委ねています。

つまり、学びのハンドルを子供に委ね、
自分の経路で、自分のペースで、
制作を進められるようにしているのです。

一人一人が自分の世界に潜り込み、
熱中して活動していますが、
その個々の活動は、全く閉じていません。

むしろ、友達との対話の中で、
発想を広げたり、知識や技を深めたりしていきます。

こういう状態を「相互主体的」と呼んでいます。
孤独でもなく、依存でもなく、
一人一人主体的な個が、
知や技を、協働的に生み出している状態です。



一人一人が、クリエイティブでいられるための
あるべき環境づくり、授業設計ということを
日々考えています。


学びというものが「創造である」と捉えたとき、
子供たちがクリエイティブであれるかどうか、
という問いは、とても重要だと思います。

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