「イスって何だろう?」
そんな問いからはじまった5年生の授業。
今座っている図工室のイスから、
見慣れたパイプイスをはじめ、
世界中の様々なイスを鑑賞したあと、
自分ならこんなイスをつくりたいというアイディアをもとに、
設計図を書いたり、使いたい材料を選んだりしました。
図工室後方には、「木材売り場コーナー」を設置。
ここで、5年生は自分の使いたい材料を選びます。
何を何本使って、どう組み立てるのか、
自分の頭の中でイメージしながらつくっていきます。
大事なのは「想像(イメージ)すること」。
こんなイスがつくりたい。
こんなイスに座ってみたい。
そういうイメージが思い描けると、
自然と手が動きます。
今回から初めて使う道具があります。
道具は、自分の手の延長。
「こんなことをしたい」という思いが生まれたとき、
実現してくれるのが、道具です。
一つはドライバー。
電動のインパクトドライバーも班に一台用意。
初めて使うには、ちょっと緊張するくらいの
本格的な道具を使うことで、
5年生のやる気はさらに高まっていきます。
こちらはベルトサンダー。
電動式のヤスリです。
切った木の長さの微調整に使います。
自分の思いやイメージは、
道具や材料を使って、行為に移すことで、
具体的な形に表れていきます。
そんな「手応え」「実感」が、
つくり出すことの喜びです。
もう一つの大事な側面は、
人とのかかわりです。
「どんなイスつくっている?」
「これ、どうやった?」
「すごいね!」
「これいいでしょ!」
「ちょっとそこ押さえて!」
「ありがとう!」
そんなふうに、
ものづくりを通した協同作業が自然に生まれます。
だんだん形になって表れてきた5年生のアイディア。
形になっていくもの(イス)だけでなく、
そのイスを、こんな形にしている
子供たちの中のアイディアと、行為や技と、その工夫を、
見落とさないように見守っていきたいと思います。
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