6年生が何やら真剣に何かを見ていますね。
実は、これ
色とりどりの10本のドリンクです。
そのすべてにラベルがついていません。
しかも、その内の3本は、絵の具でつくられた
真っ赤な偽物。
どれが本物で、どれが本物か、
それを見極めて当てるというのが、
6年生に課せられた最初のミッションです。
※残念ながら正解したチームはありませんでした。
***
私たちは、どこかの工場でつくられた味の付いた色水(飲料水)を、
お金を払って買い、おいしく飲んでいます。
でも、いざラベルが外されたとたん、
絵の具でつくったものと見分けることはできません。
つまり、ある飲料水という商品の価値というのは(試飲できる場合は別ですが)、
味ではなく、液体の色ではなく、
ドリンク名、デザイン、キャッチコピー、商品情報などなどが書かれた
「ラベル」によってつくられた「イメージ」なのだということが
このクイズを通してわかります。
ということで、今回の授業では、
この「偽物飲料水」をつくります。
ちゃんと企画書まで書いて
真剣に「偽物」をつくりましょう。
でも、
だれも偽物とは思えないように
いかにも本物らしく、いかにもおいしそうに
「価値」を上げる工夫をしましょう。
価値をあげることを
英語で「プロデュース」といいます。
何色もつくった色水の中から、
自分がプロデュースしたい一本を選びます。
最初から、こういうドリンクをつくりたい!
と一本にかける。
つくり方は人それぞれです。
さあ、色水ができたら、ここからが本番。
*
このドリンク、来週に販売会を行います。
クラス全員にお金(図工室限定通貨)を配って
買ってもらいます。
*
それを知ると、プロデュースへの意気込みも高まってきます。
価値を上げるラベルをつくらなければ!
ドリンクのイメージを決めるのがラベルです!
ラベルはパウチして取り付けます。
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最終回
最後に、値札(ポップ広告)を書いて
いよいよドリンクショップがオープンです。
ロゴをつくってドリンクのイメージを伝える。
期間限定!
買いたくなるインパクト。
ドリンクをデコレーションしたり、
ポップ広告の形を変えたり!
キャップがタケコプター!
「今、インスタで人気」キャッチコピーを添えて・・・
最後は、言葉巧みによさを伝えていました。
10本以上売れた! 思っていたよりもたくさん買ってくれた!
自分が考えたもののよさが、魅力的に伝わるためにプロデュースする。
これはドリンクだけに限らず、いろいろな場面で大事な
プレゼンテーション力です。
言葉で伝えることができる価値と、
言葉だけでは伝えられない、言葉にならない「イメージ」として価値があります。
いや、私たちの身の回りは、
言葉では説明のできない「イメージ」によって、
つくられているのかもしれませんよ。
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