「ゆめ」って何だろう?
3年生にそう聞くと、
「きれいなけしき」
「明るい光」
「ふしぎなかんじ」
「みたことのないもの」等々、
いろいろな意見が出てきました。
そんな「ゆめ」のもようを描くために、
今回は、筆は使いません。
歯ブラシ
ビー玉
ストロー
何も道具を使わず、
水の力で。
ローラーを使ってみようかな?
ローラーにいろいろな色の絵の具をつけて
コロコロと描きます。
こちらは「水刷毛」を使って
ふだんは絵を描くのに使わないような様々な道具を使って
自分なりの「ゆめもよう」をつくりました。
ビー玉が紙の上を転がる。
転がすのは自分だけど、
勝手に動くビー玉は、コントロールできず、
模様は偶然生まれます。
水をたっぷり使うことで、
絵の具が滲んで思わぬ模様が生まれます。
そんないろいろな道具を使う中で、
「やっぱり筆を使いたい」といって
最後に筆を選ぶ子もいます。
他の道具で描いてみて、
初めて気がつく「筆の良さ」があります。
さて、これは何で描いたでしょう?
多い人は八切り画用紙10枚近く描いた
自分の「ゆめもよう」。
一週間乾かしていたものを、
改めて自分で見て、
お気に入りの模様を見つけてコレクションします。
自分が「いいな」と思う部分を切り抜いて、
色画用紙に貼り付けます。
模様の形や色から想像をふくらませて、
新しい形をつくってもいいし、
お気に入りの模様をただ標本のように並べてもいい。
一人一人の「ゆめもよう」コレクション
が並びました。
最後は、みんなで鑑賞します。
お互いに賞をあげよう。
「もようがスゴイで賞」や「色がキレイで賞」など、
自分たちで見る視点を決め、
賞として名札にシールを貼りながら鑑賞し合いました。
中には、自分でつくった色紙を切って
虫のペープサートをつくった子もいます。
それを見て、背景をつくって参加する子が現れ、
休み時間に、人形劇をつくって遊んでいました。
3年生の想像力は、とても自由で、どこまでも広がっていきます。
その力を、もっともっと引き出して、
応援できる図工の時間でありたいと思います。