3年生が図工室にひみつきちをつくる。
材料や用具は、これまで使ったことのあるもの。
何を使うかな??
どの子も選んだのは、2年生の頃から、
何度も使っているダンボール。
ダンボールカッターや布テープを使い、
これまでの経験を生かして
いろいろな工夫をしていた。

さらに、穴を開けて、
トイレットペーパーの芯を通すなど、
新たな材料の使い方にも
チャレンジしていた。
そして、アクリル絵の具(共同絵の具)を使って
色を塗っているチームも。
イスや机などを上手に利用することで、
高さを出したり、上に乗れるようにしたりできる。
こちらの秘密基地は、2階建。
机の下にも小さな部屋ができていた。
なんでもない机の下のスペースが、
ワクワクするスペースに変身。
「秘密基地」というような大枠のテーマだけを決め、
何を使って、どのように、どんな基地を…
という細かいところは子供たちに委ねていく
いわば「設計図のない試行錯誤による活動」を
「造形遊び」といいます。
一見すると、ごちゃごちゃしていて、
大人からすると無駄な活動のように見えますが、
子供たちにとっては一番面白い活動であるばかりか、
材料や用具の扱い方という造形的なことだけでなく、
友達と話し合って、やりたいことをみんなで決めるなど、
いろいろな学びのチャンスでもあります。
できるだけ、様々の材料や用具を生かせる
多様な造形遊びを、小学生のうちにたくさん経験させてあげたいものです。