この世界で
整った形をつくろうとすると、
必ず、「余り」が出る。
割り切れない
余りもの。
そんな世の中の余り物が図工室には
たくさん集まって来る。
日常の廃材
木材の木っ端
今日は、革の余りもの。
でも、その「割り切れなさ」という
無意識の形こそ、
創造力の源になり得る。
この形を生かしてつくるから
できる形がある。
創造力を働かせて
ありものの形のパッチワーク
かさねて、つないで、かしめていく。
カシメでたたいてとめることを「かしめる」という。
新しい技。
思考のパッチワーク
意図しない形から、意図した形へ。
色と形をつないで
時には、切って形を変えてでも
自分なりの答えを見つけ出す。
平面から立体をつくる。
そして、世界に一つの余り物から
世界に一つの形が生まれた。